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パノラマの展望が広がる丘の上のグラダーラは、一目で“中世の街”と分かる街並みを誇ります。
その下方には古代ローマ人が造った、アドリア海からローマへと至る道「フラミニア街道」が通
っていることから、その位置の重要性をうかがい知ることができるでしょう。

街はすべて城壁で囲まれており、街へ入るにはその城壁を通りぬけなくてはいけませんが、さらに城への入り口にも城壁があります。
監視用の通路が設けられている城壁の上部は“グェルフィ狭間”と呼ばれる王冠のような形が施され、一定間隔を持って小さな塔が備え付けられています。
そして城の西角にそびえる、力強い多角形の高い塔「ロケッタ」。
当時の軍事政策にかなった造りが所々に見られます。

街への唯一のアクセス、時計塔がついたアーチ型の入り口へ。
グラダーラ城の深い歴史を語るように、そこにはマルケ州の名だたる一族、モンテフェルトロ家、スフォルツァ家、マラテスタ家の紋章を見ることができます。
城はグラダーラの街でも防衛施設を置くにふさわしい、最も高い丘の上に位置。
主な塔やマスティオ(最も高い塔)を取り巻く姿は、力強く、そして優雅な中世の軍事施設の特性を示しています。
マスティオは1150年に建立され、そしてその周りに城が築かれました。

城内は、要塞から貴族の優雅な住居へと、その時代に沿った大きな変化を経ました。
貴族の住居になった時は、洗練された印象を持たせるために芸術品が必要でしたが、現在でもその中のアスペルティーニ作と見られる「戦い」の絵画、そして礼拝堂の聖壇では、アンドレア・デッラ・ロッビア作の陶器製の大祭壇画を見ることができます。
城内にある数々の貴重な芸術作品も含め、城の全てが完全に保存されています。
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